諸外国の路面電車


    その他(中東諸国連邦ドバイ、イギリス、オーストラリア、オーストリア、トルコ、スイス)編


5. その他

   
中東諸国連邦 ドバイ : 
開業年 2014年 営業キロ数 10.6km 停留所数 11駅 軌間 1435mm

   トラムはドバイメトロのレッドラインのジュメイラ湖塔とDAMACプロパティ駅に
   接続し、2つの駅がトラムの停留所と接続しています。ドバイトラムは、スフー・
   ロードからパームの入り口にあるパーム・ジュメイラのモノレール駅と接続して
   います。 停留所はスクリーン式のホームドアが付いた完全空調完備の設備
   で、JR駅よりも立派です。車両は、フランス・アルストム社製超低床車、シタデ
   ィス 402シリーズでアルストム社が開発した地上集電システムで地面から供給
   されており、架線がなく周囲がすっきりしています。軌道の中央にある集電用
   プレートに列車通過時だけ通電される仕組みで、踏んでも感電の恐れはあり
   ません。このシステムが欧州外で採用された初のケースです。

  左から停留所内、改札機、ICカード、下が路線図

    
  


   イギリス  マンチェスター  :
  開業年 1992年 営業キロ数 37km(4系統)  停留所数 37駅 軌間 1435mm

    
    この都市も路面電車の廃止は1940年代に廃止となりましたが、
   LRTを導入したのは1991年で、郊外への近郊電車線を利用して、
   離れていた鉄道駅間を結び、都市中心街の活性化を図りました。
    このようにコストをかけずにLRT導入するため、廃止になった鉄道
   線の活用、近郊鉄道のLRTへの転用、鉄道線への乗り入れをして
   います。また、1999年には、港湾の再開発にも役立つ路線を開業
   しました。乗降については、プラットホームに設置されている券売機
   で切符を購入します。全駅、全車バリアフリー対応で、既存の鉄道
   路線を転用しているため、プラットホームの高さは900mmと高いです。

    最初の営業路線は、ベリー駅 - マンチェスター・ヴィクトリア駅間の
   15.9km及び、マンチェスター・ヴィクトリア駅 - G-Mex 3.1km + 0.7km
   (マンチェスター・ピカデリー駅)でした。その後、1992年6月にG-Mex
    - アルトリンチャム間の 10.4km、1999年から2000年にコーンブルック
   駅 - エックルス間の 6.5kmが営業開始していきました。

   マンチェスターのトラムはプラットフォームにトラムが到着したら、ドアの
   真ん中にあるボタンを押すことでドアが開きます。このボタンを押さない
   と、ドアが開かず、トラムが通り過ぎることがあります。また、切符を購入
   すると、切符のほかに領収書も出てきます。2~3枚出てきますので、ど
   ちらが切符かわからない場合は、すべて、乗務員に確認してもらうといい
   でしょう。

   車 両 写真 右上 (T-68 白/緑色のツートンにスカイブルーのラインの車両
   全長 29m 幅 2.65m 高さ 3.7m 乗車人員 204(82席)人
   最高速度 80km/h 所有台数 32編成  製造年1991-1992年、1999年
   出力 4×105キロワット励式モータ 4×120キロワットボンバルディア三相ACモータ

   車 両 写真 右下 (FlexityスウィフトM5000 黄/白色の車両
   全長 28.4m 幅 2.65m 高さ 3.67m 乗車人員 198(52席)人
   最高速度 80km/h 所有台数 79編成 製造年 2009年
   出力 4×120キロワットボンバルディア三相ACモータ


   イギリス シェフィールド   :  開業年 1994年 営業キロ数 29km(3系統)  停留所数 48駅 軌間 1435mm
    この都市も路面電車が廃止となりましたが、シェフィールドの街にLRTを施設する計画が立ち上がった
   当時、マーガレット・サッチャー政権がバス会社に対して規制緩和方針を打ち出していました。これが、
   まずシェフィールドのLRT計画が実行される第一の要因になりました。しかし、開業当初から新路線を拡
   大するバス会社との競合が激化し、乗客の奪い合いとなりました。また、運賃は距離制を採用しており、
   切符は車内にいる車掌から購入します。(以前は券売機が設置されていましたが、現在はありません。)
    シェフィールドの街は地形の高低差があり、正直、路面電車には適した土地とは言えず、100パーミルの
   急勾配を登る事ができる強力な性能を持つ電車を発注したものの、それでもその電車ですら克服できない
   ほどの急勾配が市内随所に存在しました。それを避けるように路線を組むと、大幅に迂回した路線にしな
   ければならなくなり、遠回りすることで乗客が、ますます他の公共交通に乗車することになりました。確かに
   路線計画を慎重に考えなかった事例となりました。

    車両自体は、連接3車体で、3車体連接構造の部分低床車両が使用されています。車体をDUEWAG、電
   機品をシーメンスが製造。中間車体の両端と両先頭車体の前部に台車を有し、先頭車体の後部が中間車
   体に支えられたフローティング構造を採用。先頭車体の中央部は床面高さ450mmの低床構造でホーム高
   と合わせてあり、車椅子での乗車も可能なバリアフリー仕様となっています。低床部分は床面積の約40%、
   その他は床面高さ880mmになります。乗降口は先頭車体中央の低床部分に片側2箇所ずつ設けられ、中
   間車体には乗降口はなく、前後の先頭車体から乗降をします。また、先頭車体の後部が中間車体に支え
   られたフローティング構造を採用。先頭車体の中央部は床面高さ450mmの低床構造でホーム高さと合わ
   せており、車椅子での乗車も可能なバリアフリー仕様となっています。

   車 両  製造年1992年 改修年 2006-2009年 
         全長 34.8m 幅 2.65m 高さ 3.645m 乗車人員 241(86席)人
         最高速度 80km/h 所有台数 25編成
         出力 4×120キロワットボンバルディア三相ACモータ


   イギリス ロンドン   :  

   ロンドン交通は主に交通局が行っていますが、三つの機関に分かれており、地下鉄、ロンドンレール、
  ロンドンバスとなっています。そして、ロンドン・オーバーグラウンドは中距離輸送、DLR(高架自動運転
  鉄道)、トラムとなっています。

   1.ドックランズ・ライト・レイルウェイ (Docklands Light Railway: DLR)
   開業年 1987年8月 営業キロ数 34km(6系統) 停留所数 45駅 軌間 1435mm 運行時間 6:00~24:00

    ロンドン東部ドックランズを走るライトレールシステム。鉄道鉄輪式の小型車両を用いた
   自動運転の高架鉄道(地下区間も持つ)で、非常時を除き無人運転で運行され、日本の
   ゆりかもめと同じ、自動運転技術の進んだ路線です。ロンドン中心部と、カナリー・ワーフ
   ロンドン・シティ空港、エクセル・エキシビション・センターなどの東部の主要箇所を結びま
   す。鉄道鉄輪式を使用しているため、一部区間はイギリス国鉄の廃線跡を活用し、建設
   コストを抑えています。地下鉄と違い乗車は信用乗車方式を採用し、改札はしていません
   が、オイスターカードリーダーが設置されています。改札がなく自由に乗り降りできる状態
   であっても乗車の前後にこの機器にタッチしなければなりません。駅員も一部地下駅を
   除き、基本的に配置されていませんが、不正乗車が発覚すると罰金があります。しかし
   21日以内に支払うと罰金が半分になるそうです…。
    全駅がバリアフリー化され、2013年7月から半年間、全長2m未満の自転車の持ち込み
   を認めています。ただし、平日の7:00~9:00と16:00~19:00まで以外の時間帯と時間制限
   があるほか、バンク駅とシャドウェル駅の間以外の路線と区間制限があります。
   予定として2012年にイギリス国鉄のノースロンドン線跡を活用してストラットフォード・イン
   ターナショナル駅延伸が行われた。

   車 両  製造年1998年から2000年 
   全長 34.75m 幅 2.65m 高さ 3.645m 乗車人員 243(88席)人
   最高速度 80km/h 所有台数 編成 3連8輪
   

   2.ロンドントラムリンク
   開業年 1999年 営業キロ数 28km3系統 (52km4系統) 停留所数 38駅 軌間 1435mm
  
  ロンドンの路面電車(昨今)
   ロンドンでは1860年代に馬車鉄道が開通、さらにビクトリア・ストリートにあるウェスト
  ミンスターを走り乗客には好評でしたが、他の交通の障害となり、周辺には理解され
  ず強い反対があり運営にも弊害もありました。その後、標準ゲージの採用、乗車人員
  60人で増大、2頭の馬で牽引、ロンドン経由で運行されました。また、安価で乗心地も
  良く、安全だったとして、好評でした。その後、1901年から電気自動車への置き換えが
  始まり、1915年には馬車トラムは廃止となりました。最初の電気路面電車は、ウェスト
  ミンスター橋とトゥーティングとの間で1903年5月オープン。急速に普及するようになり
  あっという間に300輌の電気式路面電車となりました。そして、1914年にロンドンのトラ
  ムではヨーロッパで最大の路面電車網となります。しかし、1930年代にバスへ移行が
  あり運営も厳しくなり、1935年、本格的に耐用年数の到来した南ロンドンのトラム、北
  ロンドン、キングスウェイ地下鉄を経てルートを残して廃止が続きました。トラムから
  ディーゼルバスに交換すると1950年に路線廃止に始まり、ロンドンの最後の路面電車
  は1952年7月をもって終了しました。
  
   1990年クロイドン評議会と、ロンドンリージョナル交通(LRT)が議会にプロジェクトを
  入れて、クロイドントラムリンク法が1994年制定、LRTのトラムリンクをビルドして実行。
   1996年にTramtrackクロイドン・リミテッド(TCL)は、1999年、トラムリンクを運行、維持
  するための契約、ボンバルディア交通(システムの路面電車の建設業者)、サー・ロバー
  ト・マックアルパインとAmey建設株式会社(システムを構築)、およびロイヤルバンクオ
  ブスコットランドと3I(財政を配置された)。TCLはトラムリンクとLRTで生成された収入が
  後で導入運賃やチケットの方針への変更のためのTCLに補償金を支払い続ける形と
  なりました。
   新しい路線は4系統、旧路線を使用して 
    ① - エルマーズエンドからイーストクロイドン付近を一周し戻る 13停留所
    ② - ベックナム・ジャクションからイーストクロイドン付近を一周し戻る 18停留所
    ③ - ニュー・アディングドンからウィンブルドン  25(逆方向27)停留所
    ④ - セラピアレーンエルマーズエンドへ (新区画) 17停留所 ?路線図にありません
       2014年以降でしょうか?


   ②のBeckenhamのジャンクションラインにクリスタルパレスに平行に南の間のネットワーク
    バークベックとBeckenhamのジャンクション - 国鉄のトラックはいくつかの年前に選抜され
    ていた。エルマーズ端からウッドサイド、①と④およびアリーナから②前者従うイギリスの鉄
    道への支線をAddiscombe、その後500メートル東に取り壊さAddiscombe駅の、Addiscombe
    トラムの停留所に到達するために発散。ウッドサイドの古い駅舎は不用立ち、元のプラット
    フォームは、アクセス可能な低プラットフォームに置き換えらました。また、ウッドサイドから
    Sandilands(①、②、④)とSandilands付近からほぼロイド・パーク(③)に近く、トラムリンク前
    者はウッドサイド、南クロイドン鉄道パークヒル(またはSandilands)を含め、トンネルを使用
    ウッドサイド間の③のセクションウィンブルドンと西クロイドンは主に単線は英国の鉄道線を
    トラム用に変換しました。


  車 両  
 
  製造年1998年 車両種類  ボンバルディア CR-4000 Flexity スウィフト(写真右下)
  全長 30.1m 幅 2.65m 高さ 3.67m 乗車人員 208(70席)人
  最高速度 80km/h 所有台数 24編成 2連関節6輪


  製造年2011年 車両種類  クロイドン Variobahn (写真左下)
  全長 32.37m 幅 2.65m 高さ 3.535m 地上高さ 38.5cm 乗車人員 206(72席)人
  最高速度 80km/h 5連節 所有台数 6編成+2014以降4編成 


        



   オーストラリア シドニー  :  開業年 1997年 営業キロ数 7.2km 1路線  停留所数 14駅 

                        系統  7  軌間 1435mm

     シドニーも1960年代まではトラムは運行されていましたが、他の交通機関に押され廃止を余儀
    なくされました。しかし、1990年代再開発が行われたダーリングハーバーまでのシドニー中央駅か
    ら3.6kmのうち、大半が貨物線の転用することで、36年ぶりの1997年に復活しました。民間資
    金で整備されていて、30年後に行政に譲渡を予定し、シドー中心街への運行も予定されています。
     1997年8月 - Central ~ Wentworth Park開業 2000年8月 - Wentworth Park ~ Lilyfield開業
     2005年 - HaymarketからPaddy's Marketsに改名しました。路線は2つから構成されており、
    ゾーン1は朝6時から深夜まで(10分~15分間隔)、深夜から翌朝6時まで(30分間隔で運転)、系
    統の電停は 1.セントラル駅(Central Station)、2.キャピタルスクエア駅(Capitol Square Station)
    3.パディーズマーケット駅(Paddy's Markets Station)、4.エキシビジョンセンター駅(Exhibition
    Centre Station)、5.コンベンション駅(Convention Station)を回ります。
    ゾーン2は10分から15分間隔で運転、日曜日から木曜日までは朝6時~夜11時まで、金曜日と
    土曜日は朝6時から深夜まで運転)、系統の電停は 6.ピアモントベイ駅(Pyrmont Bay Station)
    7.スターシティ駅(Star City Station)、8.ジョン・ストリート・スクエア駅(John St Square Station)
    9.フィッシュマーケット駅(Fish Market Station)、10.ウエントワースパーク駅(Wentworth Park
    Station)、11.グリーブ駅(Glebe Station)、12.ジュビリーパーク駅(Jubilee Park Station)、13.ロゼ
    ルベイ駅(Rozelle Bay Station)、14.リリーフィールド駅(Lilyfield Station)となっています。

     ライトレールネットワークはヘイマーケット、モント、グリーブRozelleの、ライカート北米、
    ダルウィッチ·ヒルを経由して中央駅とシドニーのインナー西郊外を結ぶ、シドニーの人々
    にユニークな公共交通サービスを提供しています。シドニーフィッシュマーケット、スターカ
    ジノ、ダーリングハーバー、チャイナタウンは、すべてのライトレールで簡単にアクセスでき
    ます。セントラル駅を起点にしてチャイナタウンからダーリング・ハーバー、スターシティ、
    フィッシュマーケットなどを経由して シドニーのインナー・ウェスト地区までを結んでいます。
    さらにモノレール(主たる商業地区やダーリングハーバー周辺を環状を運行)も存在して
    いましたが、2013年6月に再開発の為、廃止となりました。


    車 両  Adtranz 低床車バリオバーン(de:Variobahn)を使用しています。 全長 29m 幅 2.7m


    オーストラリア メルボルン  : 
    開業年 1885年 営業キロ数 250km(28系統+1無料路線) 停留所数 総数1100強 路線図よりカウント 400弱 
    いろいろ調査したところ、停留所数1763と郊外や併合を含めたのか、あるサイトでは190と単独のみか、私もメルボ
    ルンのトラムサイトを路線図から測定したところ1100強の値で、交通運営サイトをいろいろ探しましたが探せません
    でした。ある一節は下記を見てください。…  軌間 1435mm

     2011年6月の時点では、主なネットワークは250キロ(155.3マイル)までに、487路面電車で構成され29路線となり、
    市内、市外各路線停留所数合計1,763(1818)停留所になりました。世界でも最大の都市路面電車網で、セント ピー
    ターズバーグ(240キロ(150マイル))、ベルリン(190キロ(120マイル))、モスクワ(181キロ(112マイル))と
    ウィーン(172キロ(107マイル))です。トラム大国二番目のメルボルンの全体的な搭乗の公共交通機関の鉄道網
     1.827億人(2013年DATA)。背景には、メルボルンの歴史の中で、画期的なものでケーブルトラムシステムがあり、
    17路線総延長100km超の世界最大のケーブルトラム網があったようです。(電気が無い時代に世界最大のケーブ
    ルシステムを当時の先進世界であったヨーロッパの反対側のメルボルンで作り上げたのは、ゴールドラッシュによる
    経済的な背景があったようです。)

     路線の構成は、旧市街 (City) から郊外へ放射状に路線が伸び、ターミナルであるフリンダーズ・ストリート駅は、
    入口にずらりと時計盤(各路線の発車時刻を示す)が並んだ姿が特徴的で、メルボルンのシンボル的建築の一つ
    です。この近郊路線は旧市街の縁を一周(City Loopと呼ばれる)していますが、北・東辺の半周三駅以外に地下
    鉄路線はありません。
     この都市の特徴として、右折車回避のため、右折する車は際も遠い左車線に入り、信号を待つというシステムを
    導入することで、路面電車と車の事故回避を行っています。また、市内を網の目のように走るトラムは、全駅に駅
    ナンバーが割り振られていて分かりやすくなっています。ただ、支払いは現金では不可能でICカードmykiをビジター
    センター、セブンイレブンなどのコンビニで購入します。myki Visitor Packなら価格は14ドルで、8ドル分のチャージ
    がつき、各種施設の割引が受けられます。乗車前にセブンイレブンや電停で前もってTop up(チャージ/入金)をし
    ておきます。札幌ではICカードサピカをセイコーマートでチャージ、残高確認できます。
    
     中心部の周回路線には観光向けに無料路面電車シティサークル・トラム(City Circle Tram 52席)があり、市内各
    所の観光名所を廻ることが出来ます。車両外観は茶色の旧電車を使用、料金はなんと無料、メルボルン市内のメイ
    ン通りスペンサースストリート、フリンダーズストリート、ラトローブストリート、スプリングストリートを巡回
    しています。右回り・左回りともに約10分間隔で運行、観光めぐりだけでなく、市内の移動にも便利で、
    メルボルンの街の顔となっています。29駅(西側:ハーバ・エスプラネード通/ビクトリア港、北側:ラ・トローブ・
    ストリート/メルボルン・セントラル駅東側:スプリングストリート/ビクトリア州議会、南側:フリンダーズ・
    ストリート/ヤラ川)運行時間:日-水曜日 10:00~18:00/ 木-土曜日 10:00~21:00

    

     さらにレストランカーはメルボルンエキシビションセンター付近よりクラレンドン・ストリートの角、サウス
    メルボルン付近でNormanby道をTramstopへ戻ります。車内には厨房とテーブル、食事がまさにレスト
    ランです。通常の電車とは外見も違い、夜間には電飾も施され人目を引きます。この電車に乗車、食事
    をするためには、事前に予約が必要なようです。ランチョン(15:00~1:00) 4コース 85$ 早めの夕食
    (19:15~5:45) 3コース 80$ 所要時間 2時間 遅い夕食(23:30~8:35) 121$ (日~木): 
    137.5$(金~土)所要時間 3時間

       
    
    車両

     すべての車両は、W、Z、Aとビクトリア州政府が所有しているBクラス路面電車で、ヤラトラムにリース、およびC2クラス
    路面電車がからリースしている間、CクラスとDクラスは、購入契約をすることでミュルーズ、フランスが、現在、国有資産
    としています。Wクラスの路面電車:1923年にメルボルンに導入、実質的に木材フレームの下枠鋼に取って代わられ頑丈
    な設計で、台車中央にドアが地面に近づけることができるように、特徴的な「ドロップ·センター」セクションでレイアウト
    を考えていました。W-classは60年のメルボルンの路面電車システムの主力で、12変異体752トラムが製造され、1990年
    まで長期に渡り活躍しました。Zクラスの路面電車:W-classを置き換えることを目標とし、モダンなデザイン、1970年代初
    めから、ヨーテボリ、スウェーデン M28の設計によって製造され、Zクラス路面電車:Comengは、Z1-クラスから始め、1975
    年から、導入、1979年までに100の路面電車が製造されました。 Z1クラスのほとんどが引き出され導入後、CとDクラスへ
    引き継ぎました。新しい低床路面電車(50両)の製造は、ボンバルディアのダンデノンの工場で行われ、また、メルボルン
    の気象からエアコンの取付の他、外部には違法な自動車、乗客を監視できるカメラの設置、衝撃吸収構造と最先端のオ
    ーディオの設置による「次の停留所、目的地、方向、接続性」などの視覚的なアナウンスを持って、より安全運行できるよ
    うになっています。

    使用車両

    Eクラス  :  製造年 2011年~  全長 33.45m  幅 2.65m  高さ 3.65m 乗車人員 210(64席) 最高速度 80km/h
              車両形状  3セクション、4 -アールボギー関節

             

    Cクラス  :  製造年 2011年~  全長 33.45m  幅 2.65m  高さ 3.65m 乗車人員 210(64席) 最高速度 80km/h
              車両形状 エアコン完備、双方向運転席、5節  愛称 バンブルビー

              

    Dクラス  :  製造年 2002年~  全長 20.04m  幅 2.65m  高さ 3.65m 乗車人員 (32席) 導入数 38.編成
    3連接       メルボルンの路面電車システムが民営化となり、古い路面電車を買収しZクラスの路面電車を新しくしました。

    Dクラス  :  製造年 2003年~  全長 29.85m  幅 2.65m  高さ 3.65m 乗車人員 (56席) 導入数 21.編成
    5連接      メルボルンの路面電車システムが民営化となり、古い路面電車を買収しZクラスの路面電車を新しくしました。

              


        最初の路面電車は、2002年8月に試運転、2002年後半には運行開始しました。 プラットフォームから
       路面電車へのフリーアクセスを支援するためには、「ギャップエリミネーター'は2013年に全59 D級路面
       電車に適合させたました。ドアのステップとプラットフォームとして、車椅子での乗車を容易としました。
       下がZクラスのトラムです。

             





クラス
全長 14.59m 2.29m 高さ 3.19m 乗車人員 (52席)人 製造年 1923(シリーズとして1956年まで)製造

クラス
全長 16.64m 2.67m 高さ 3.41m 乗車人員 (48/42席)人 製造年 1974(シリーズz1~z3として1979年まで)製造

クラス
全長 15.01m 2.67m 高さ 3.34m 乗車人員 (42席)人 製造年 1984年製造

クラス
全長 23.63m 2.77m 高さ 3.65m 乗車人員 (76席)人 製造年 1988年(シリーズとして1994年まで)製造




    オーストリア  ウィーン :  開業年 1865年 営業キロ数 .215km 28路線  停留所数 1033駅 計測 
                        軌間 1435mm 車両台数 775輌

     1865年に馬車鉄道が開業、ウィーントラム社が設立されましたが、1872年に新ウィーントラム社と競合する
    ようになり、1883年には最初の蒸気機関によるトラムが導入されました。1897年には電化された車両が導入
    され合わせて公有化が行われ、他の鉄道と同様、標準軌(1435mm)採用されました。電化方式は架空電車
    線方式の直流600Vとなりました。昔からの車両が使われている他、1966年には地下を走行する路面電車が
    開通するなど、整備が進み、世界最大の路面電車王国になりました。1990年代以降は低床車両の導入も積極
    的に進められています。1995年に開通したこのLRTは車体が特徴的で、全長24mの5車体連接と全長35mの
    7車体連接の低床車で、路面から高さが19.7cmと世界で最も低くいだけでなく、積雪時には4cm持ち上がる
    ようになっており、雪の札幌にはいいシステムだと思います。このようなことができるのは駆動システムに
    あり、車両の連接部に独立した車輪や小型モーター、油圧シリンダーが縦に配置されているためです。また、
    路線としては、ヨーロッパ最大の墓地を経由し、ベートーベンなどの墓があるなど、市民や観光客にも必要な
    交通手段となっています。

     シュトラーセンバーンと呼ばれるトラムは、路線網が充実し、観光にも便利です。路線番号はトラムの最前部
    に表示されています。ウィーンの旧市街を一周する観光客用の「リングトラム」があり、東京の皇居を一周する
    ようなものです。全長約4kmで、所要約30分、ウィーンの街の仕組みが把握できることでしょう。また、路面電車
    の始発は午前5時前後、終電は夜12時過ぎですが、路線によって多少時間が異なります。

     ウィーンでは35の路線があり、主な系統は、1:プーラター・ハウプトアレー -シュヴェーデンプラッツ-リング
    通り-国立オペラ座-シュテファン・ファディンガープラッツ、2:オタックリング-国立オペラ座-リング通り-
    シュタット パーク(シュトラウス記念像)-MAK応用美術館-シュヴェーデンプラッツ-フリードリッヒ・エンゲルス
    プラッツ、D:ヌスドルフ(ウィーンの北、ウィーンの森)- リンク - ベルベデーレ宮殿 - 南駅、18:西駅と南駅を
    結ぶ路線で、電車はワンマンカ―です。37 ショッテントア(U2リンク北側)- カルニシウスガッセ(シューベルトの
    生家)- ホーエヴァルテ(ベートーヴェン遺書の家)。38 ショッテントア(U2リンク北側)- グリンツィング(ワイン
    の居酒屋が並ぶ)。71 シュヴァルツェンベルクプラッツ - 中央墓地(楽聖たちの墓へは第二門2.Tor下車)

     ウィーン・リングトラムは、2009年に登場、黄色い車両で確認できます。 観光客向けで年間を通して
    毎日10時〜18時(7月&8月は19時まで)、30分おきに運行します。(13駅)車内では液晶ディスプレイに
    リング通り 沿いの名所のハイライトが紹介され、ヘッドホーンで様々な言語による説明を聞くことができ
    ます。また、専用チケットの購入が必要です。一周乗車券(途中下車前途無効)7ユーロ、24時間券(乗り
    降り自由)9ユーロ。リンク通り沿い約25分の間の運行で、次の7言語のLCD画面やヘッドフォンから多く
    の情報を得ることができます。
    (ドイツ語、英語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、日本語があります。)
    コースの中には、19世紀に建設された(国立オペラ座、王宮、国会議事堂、市庁舎、ブルグ劇場、大学
    など)、数多くの建物を観光スポットととして結び、13の停留所に停車し、元の停留所へ戻ります。

     車両は、連節部に1対の独立車輪があり、これを垂直方向から駆動するというユニークなシステムを採用
    これにより、客室部の床高さ197mmを実現しました。また、ボディーはポルシェがデザインしたことでも注目
    されています。制御装置は、SIEMENSの標準品で日本でもお馴染みの製品も搭載しています。

使用車両

Aタイプ(ウィーン) 全長 24.21m 2.4m 高さ 3.715m 乗車人員 136(42席)人 製造年 1995年~2005年 両端2車体中間3車体 4連接、8輪
A1タイプ(ウィーン) 全長 24.21m 2.4m 高さ 3.715m 乗車人員 136(42席)人 製造年 2006年~2013年 両端2車体中間3車体 4連接、8輪
Bタイプ 全長 35.47m 2.4m 高さ 3.715m 乗車人員 207(66席)人 製造年 1995年~2005年 両端2車体中間5車体 6連接、12輪
B1タイプ(ウィーン) 全長 35.47m 2.4m 高さ 3.715m 乗車人員 207(66席)人 製造年 2009年~ 両端2車体中間5車体 6連接、12輪
E1タイプ(ウィーン) 全長 20.335m 2.2m 高さ 3.6m 乗車人員 105(40席)人 製造年 1967年~1976年 2車体6軸
E2タイプ(ウィーン) 全長 19.1m 2.3m 高さ 乗車人員 102(44席)人 製造年 1977年~1990年 2車体6軸



    トルコ   イスタンブール : 

    T1のトラムラインストーン  開業年 1992年 営業キロ数 18.5km 停留所数 31駅 運行時間 65分
                     営業時間 6:00/24:00 車両数 92
    1992年6月にアクサライ-ベヤズット間を運行。2006年9月に開通したZeytinburnu-Bagcilar(T2ライン)を
    2011年2月に統合しました。

    T3のkadikoyモーダ      開業年 2003年 営業キロ数  2.6km 停留所数 10駅 運行時間 20分
                     営業時間 7:00/2:00 車両数 4
    2003年にKadıköy - モーダ間の2.6kmをオープンしました。車両はKadikoy広場に向かい、バハリヤスト
    リート、ファッションストリートなどでバスと接続します。

    T4のトプカピハビブトラムライン 開業年 2007年 営業キロ数 15.3km 停留所数 22駅 
                        運行時間 36分 営業時間 6:00/24:00 車両数 78
    国·ステーション、M1アクサライ-空港地下鉄ライン、トプカプ駅から分岐する路線。元々はトラム路線と
    して建設され路線番号もトラムのTを使うものの、全体の半数近くが地下路線となり、現在はトラムよりは
    LRT路線とされています。

    イスタンブールは、旅行者が自力で移動するのが難しい町です。ヨーロッパ側とアジア側に分かれて
   いるほか、ヨーロッパ側の中心地は金角湾を挟んで旧市街と新市街に分かれています。その上、掘る
   ほど遺跡が出てくるイスタンブールでは、地下鉄工事がなかなか進まず、現在でも公共交通機関があ
   まり発達していません。道路もあまり整備されず、トラムの他にバスや短距離の複数ケーブルカー、地
   下鉄、船など朝晩の交通渋滞も問題となっています。

    旧市街は坂道が多く、エミノニュとトプカプを結ぶ路面電車が便利です。ヴィレット(チケット)売場は各
   駅の入口にあります。市内バスの方は、エミノニュから各方面へと細かく路線が組まれています。
    新市街はティネル駅からイステクラル通りを通ってタクシムまで、アンティーク調のトラムが走っていま
   す。徒歩でも 約20分かかるこの区間、トラムは土曜日などの混雑している時間帯になると約10分かか
   ってしまいます。

     この都市では、1989年に旧市街地から郊外へとLRTが導入されました。営業路線26km、車両数
    105両    (フランス製の連接車)で、駅はプラットホーム方式です。


       


    F1タクシム - ジョブPiyerlotiケーブルカー  下左写真 地図右側短い黄色
    開業年 2006年 営業キロ数 594m 停留所数 2 運行時間 3分  営業時間 6:15/24:00
     2006年6月にスピードアップを目的とした都市交通の近代化をしているものです。鉄道プロジェクトと
    統合しケーブルカーに焦点を当て運行開始しました。
    
    テュネル地下鉄(ケーブルカー) 写真真中  地図 金角湾河口 灰色
     開業は1875年で世界で2番目に古く、正確にいうと地下ケーブル鉄道で単線で途中すれ違います。
    この都市で驚いた公共交通機関のひとつで、テュネル駅からイステクラル通りとカラキョイ広場(ガラ
    タ橋のたもと)間を開通しました。約3分間の運行する地下ケーブルカーです。窓口でジュトンで購入、
    昔風の自動改札を抜けて乗車します。この街の特徴を生かし、それぞれをつないでいます。車両は
    2両編成で40名の乗客を運び、営業距離も573mで短いが高低差60mあり、そこを時速25km/hで
    運行しています。テュネル広場駅側で駆動滑車があり、反対側のカラキョイ駅では40tの重りの滑車
    で動いています。運行時間は7:00~23:00

    マッカ - Taskisla空中ケーブルカーライン 下右写真 地図 右下 深緑色
    開業は1993年 営業キロ数 347m 停留所 2 運行時間 4分 営業時間 8:00/19:00 車両数 4
     1993年に運用を開始、タクシムTaskislaとマッカ地区間を結ぶ空中ケーブルカーは、民主公園とベイ
    オール登録事務所の上を通り交通の便を良くし、時間を節約するだけでなく、街のパノラマを楽しむ
    ことができます。 

    F1タクシム - ストーンケーブルカー  写真はありませんが、地図 金角湾中間の右側にあります。
    2005年に輸送の提供に伴い、アクセスの利便性領域に国内外の観光客を含め、ピエールロティケー
    ブルウェイ地域の地域的構造だけでなく、駐車場不足などいろいろな問題解決のためピエールロティ
    の方向に開通しました。名所として、金角湾(ゴールデンホーン)の外国人観光客の名前ピエールロ
    ティ河口に展望デッキがあります。
    開業は2006年 営業キロ数 594m 停留所 2 運行時間 3分 営業時間 6:15/24:00 車両数 4



    ジョブPiyerlotiケーブルカー         テュネル地下鉄(ケーブルカー)   マッカ - Taskisla空中ケーブルカー
          


    トラムは青のT1、赤のT3、橙のT4
    


   スイス   ベルン   :   開業年 1871年 営業キロ数 33.4km 5路線  停留所数 71駅  
                      軌間 1435mm 車両台数 48編成

    1871年にバック馬のバスで初めてベルンのクマピットとリンデの間を結び、1888年にベルナー
   路面電車会社との都市旅客輸送の歴史が始まりました。同じ名前の会社がエアトラムを再構築し
   最初のエアトラムを取ったのは1890年にベルナートラム会社でした。
    1900年には市の路面電車ベルンの設立で、路面電車が市の所有となり、運行を始め国有化さ
   れました。そして、1998年に同社は、公的機関に独立されました。
    このベルンでも架線レスのトラムが制作されました。ボルドーのような第三軌条方式やニースで
   実用化されたバッテリー方式、日本の鉄道総研が開発した燃料電池式などがありますが。ここの
   架線なしのトラムは、昔、走行されていた蒸気トラムが復元されました。これは、観光用と言った方
   がいいでしょう。一定時期の運行となり、日本でいうと松山の坊ちゃん列車システムの場合、ディ
   ゼール機関を動力としていますが、ベルンの場合は蒸気機関まで復元しています。ただ、今(2014
   年)の段階では運行回数は少ないようです。

3系統 ベルンバーンホフ - Weissenb?hl 停車停留所 7 営業キロ 2.067km
6系統 Fischerm?tteli - ウォルブドルフ 停車停留所 24 営業キロ 13.067km
7系統 B?mpliz - Ostring 停車停留所 23 営業キロ 8.109km
8系統 ブルンネン ウェストサイドバーンホフ- Saali 停車停留所 27 営業キロ 10.383km
9系統 Wabern - Guisanplatz 停車停留所 21 営業キロ 5.958km
合計 39.584km

車両データ

CombinoトラムXL 製造年 2009年 全長 41.45m 2.3m 高さ 3.83m 所有数 21 最高速度 70km/h 7連接 8輪 乗車人員 227(78席)人
Combino Tram VL 製造年 2002年 全長    m 2.3m 高さ 3.83m 所有数 8 最高速度 60km/h 7連接 8輪 乗車人員 233(80席)人
Combinoトラム 製造年 2002年 全長 31.48m 2.3m 高さ 3.83m 所有数 7 最高速度 60km/h 5連接 6輪 乗車人員 175(59席)人
ヴヴェイトラム 製造年 2002年 全長 31.03m 2.2m 高さ 3.75m 所有数 12 最高速度 60km/h 3連接 4輪補助4輪 乗車人員 242(64席)人
トラム2000 製造年 1978年 全長 39.80m 2.2m 高さ 3.5m 所有数 9 最高速度 65km/h 3連接 10輪 乗車人員 148(88席)人


   

   
 蒸機機関で走っていた車両を整備、観光用として走らせています。